木下晋という画家の作品をテレビで見た。
ハンセン病の詩人・桜井哲夫さんの肖像画だった。
目を閉じる事を忘れさせる絵だった。
絵が内側から発光してるんだ。
凄かった。
絵から 音楽じゃなく 音が出てる気がして テレビの音声消してノイズかけてみたけど なんか違う。
ハーシュが少し近いけどなんか違う。
なんだろう なんか音が聞こえる気がする。
ジョン・ケージが密閉された無音室に入って無音状態を体験しようとしたけれど 耳なりだか 心音が聞こえるだかして「無音はない」と言ったとか。
そんな感じかな。
なんか違うな。
もしかしたら赤ちゃんの産声かな。
手を合わせる桜井哲夫さんの肖像はどことなく 胎児のようにも見えるから。
先の震災から疑心・懐疑的な感性が働き少し悩む事が多くなった。
某ミュージシャンが好きな「音楽にできる事」 や「音楽で救う事」ってフレーズに妙な違和感を感じるんだ。
欺瞞だとか思わないしチャリティーを否定する気もない。
ただ「音楽」と「できる事」っていう言葉の関係がフィットしてこない。
そんな事ずっと考えながら 木下晋氏の作品に「小林ハルの肖像画」があり、たまたま見てみた。
そして凄い衝撃を受けた。
絵ではなく 「小林ハル」さん自身に。
小林ハル Wikipedia
とても書ききれないし 拙い文では語る事も出来ない 壮絶って言葉すら陳腐な凄まじい生い立ちと生涯。
「好きな歌ってありますか?」の問いに答えるその言葉は ある種 禍々しくもあり 世に歌姫と呼ばれる人は数多もいるが 歌だけを背負わさられ、ただひたすらに 全うした者だけがもつ 凄みを感じた。
歌姫などではなく 人柱のような悲しく無惨なようで 穢れなき人に感じた。
こんなとき、私の思う音楽の本質は「祈り」なのだと思う。
それはなんだろ。
天国に~とか 幸せに~とか もっと~にとかの願い事でなく なんの計らいもなく ただただ神や仏や自然の深い慈悲に向かって静かに手を合わせるような。
そんな事しか出来ないのが「音楽に出来る事」のような気がした。
たがら木下晋氏の絵には 「合掌する手」が数多くあるんだろうな。
そういえば 江戸アケミ氏が「宗教はいらない けど祈る事は大切」と言ってたような。
とにかく 「一枚の絵が音楽を飛び越える」という私個人としての衝撃的体験をさせて頂きました。
ちなみにTREKsには音響はもちろん 映像 そして絵画や立体作品もあります。
それぞれにテーマが異なるので木下晋氏や小林ハルさんの芸術と同一には語れませんがTREKs
のもつあの空間を共に体験できたら
そしてそれが過去になっても記憶が内側から発光するように みんなの心に広がったら 素晴らしいだろうな。
Simax
ハンセン病の詩人・桜井哲夫さんの肖像画だった。
目を閉じる事を忘れさせる絵だった。
絵が内側から発光してるんだ。
凄かった。
絵から 音楽じゃなく 音が出てる気がして テレビの音声消してノイズかけてみたけど なんか違う。
ハーシュが少し近いけどなんか違う。
なんだろう なんか音が聞こえる気がする。
ジョン・ケージが密閉された無音室に入って無音状態を体験しようとしたけれど 耳なりだか 心音が聞こえるだかして「無音はない」と言ったとか。
そんな感じかな。
なんか違うな。
もしかしたら赤ちゃんの産声かな。
手を合わせる桜井哲夫さんの肖像はどことなく 胎児のようにも見えるから。
先の震災から疑心・懐疑的な感性が働き少し悩む事が多くなった。
某ミュージシャンが好きな「音楽にできる事」 や「音楽で救う事」ってフレーズに妙な違和感を感じるんだ。
欺瞞だとか思わないしチャリティーを否定する気もない。
ただ「音楽」と「できる事」っていう言葉の関係がフィットしてこない。
そんな事ずっと考えながら 木下晋氏の作品に「小林ハルの肖像画」があり、たまたま見てみた。
そして凄い衝撃を受けた。
絵ではなく 「小林ハル」さん自身に。
小林ハル Wikipedia
とても書ききれないし 拙い文では語る事も出来ない 壮絶って言葉すら陳腐な凄まじい生い立ちと生涯。
「好きな歌ってありますか?」の問いに答えるその言葉は ある種 禍々しくもあり 世に歌姫と呼ばれる人は数多もいるが 歌だけを背負わさられ、ただひたすらに 全うした者だけがもつ 凄みを感じた。
歌姫などではなく 人柱のような悲しく無惨なようで 穢れなき人に感じた。
こんなとき、私の思う音楽の本質は「祈り」なのだと思う。
それはなんだろ。
天国に~とか 幸せに~とか もっと~にとかの願い事でなく なんの計らいもなく ただただ神や仏や自然の深い慈悲に向かって静かに手を合わせるような。
そんな事しか出来ないのが「音楽に出来る事」のような気がした。
たがら木下晋氏の絵には 「合掌する手」が数多くあるんだろうな。
そういえば 江戸アケミ氏が「宗教はいらない けど祈る事は大切」と言ってたような。
とにかく 「一枚の絵が音楽を飛び越える」という私個人としての衝撃的体験をさせて頂きました。
ちなみにTREKsには音響はもちろん 映像 そして絵画や立体作品もあります。
それぞれにテーマが異なるので木下晋氏や小林ハルさんの芸術と同一には語れませんがTREKs
のもつあの空間を共に体験できたら
そしてそれが過去になっても記憶が内側から発光するように みんなの心に広がったら 素晴らしいだろうな。
Simax